2019.11.22

表層を撫でるように見る

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私たちが見ているイメージの大半は、そのものの本質では無くなってきている。

twitterを上下に移動し、スマートフォンの僅かな画面という隙間を一瞬で過ぎ去るタイムラインの写真。彼女らの自撮りや彼らの発見の記録を二度と見ることは無いかもしれない。

そして私のスマートフォンにも大量に撮影されたくだらない写真や、二度と見られないかもしれないと焦って保存したアイドルの写真が大量に、整理されず蓄積している。

かつてのフィルム写真は撮影した後に現像をしたなら一つ一つを確認していた。それをさらに選別し、アルバムに日付ごとに並べて整理していた。しかし、iphoneのアルバムは整理されない写真や画像の一時置きの場所であり、かつてのアルバムの機能を本当に引き継いだのはinstagramなのだ。

端末に大量に保存された写真や画像は、機種を変更するごとに溜まっていき、いつのかわからないmicroSDを見もしないで取っておいている。そのmicroSDを使用していた時は、ワクワクしながら撮影していたに違いないのに。

常に次の写真や画像をタイムラインを何度も更新しながら求めている。少量では足りない多量摂取をしたジャンキーが、写真に何が写っているのかではなく、更に強い刺激として新しい写真を求めている。

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美術をやってます。絵を描いてます。たまに音楽を作ってます。
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